先日、外国の方(男性)がお一人で泊まりに来られました。チェックイン前でしたが、仕事の手を休めて色々お話を聞いていると、ナント80年前におばあさんの妹さんがシスターとしてここ奄美にいたとのこと。その事実を確認するために奄美を訪れたとのこと・・・。
彼はフランス系のカナダ人で、年齢も私の1つ下、私の父が昔修道院で翻訳の仕事をしていたなどと話が弾み、早速旅館のママチャリで市内見学。彼は数枚の古い写真を持ってきていましたが、帰ってくるといきなり、彼女が住んでいたという現在の奄美高校の写真を、同じ位置から撮影してきたではありませんか。当時は裏山が段々畑(現在配田が丘と呼ばれている)になっていましたが、現在は畑もなく琉球松の丘となっていました。でも山の形はそのまんまです。とても感動しました。
当時彼女がお世話になっていたと言う、旅館の近所の商店は80年前なので、店はあるのですがそのことを知っている人はいませんでした。時空を超えて、彼女の存在を確認できた彼はとても嬉しそうでした。また10月か12月に誰かと一緒に来島するとのこと。
だいぶ親しくなり、居酒屋に行ったりして、「そうそう仕事は何なさってるの?」と聞くと、なんと大使館員じゃないですか。彼のおごらないその態度にまた一段と感動しました。
10月か12月。大変楽しみです。自分のやっている仕事にも一段とやりがいを感じました。